日々の生活の中で、デイサービスの送迎車両を街中で見かけない日はないくらい、デイサービスの利用は増えています。
外出支援やリハビリ目的、家族のレスパイトなど、デイサービスにはさまざまな目的があります。
近年ではさらに多様なニーズに対応できるように、新しいサービスが生まれています。
ここでは生活の質を高めることができる、新しいデイサービスの利用についてお伝えしていきます。
目次
生活の質を高めるデイサービス~さまざまな利用方法
- リハビリ特化型デイサービス
- お泊りデイサービス
- 短時間デイサービス
- 地域密着型デイサービス
- ナイトデイサービス
今回ご紹介するデイサービスは上記の5種類。
一昔前のデイサービスでは、20人から30人ほどの大人数が利用し、みんな一緒にレクリエーションをするというのが定番でした。
「大勢の中にいるのはイヤ」
「女性(男性)の利用が少ない」
「子供のお遊戯みたいなことはしたくない」
などの理由で、デイサービスの利用がイヤなのであれば、ここでご紹介するデイサービスの利用を検討してみるといいでしょう。
リハビリ目的ならリハビリ特化型デイ
リハビリ特化型デイサービスとは、施設内にエアロバイクなどリハビリ機器が設置してあって、リハビリ目的で利用することができるデイサービスです。
言い換えてみれば、介護保険で利用できる高齢者のためのフィットネスジムのような感じです。
本格的なリハビリに取り組むことができますので、いつまでも健康に生活したいという高齢者の利用が増えているデイサービスとなっています。
たまにはお泊りしたいならお泊りデイ
お泊りデイサービスとは、宿泊機能がついているデイサービスです。
2日連続でデイサービスを利用し、1日目のデイサービス終了時から施設で宿泊して、そのまま次の日のデイサービスを利用するというものです。
デイサービスは介護保険を利用でき、宿泊は実費負担となりますが、宿泊料金は2食付きで2000円程度とリーズナブルとなっています。
一日は長いと感じるなら短時間デイ
デイサービスと言えば、朝から夕方までのイメージがありますが、長すぎると感じる高齢者なら短時間デイサービスが有効です。
「午前」「午後」の2部制になっている半日デイサービスが数多くあります。利用時間は3時間程度であることがほとんどです。
入浴や食事などがない場合も多いのですが、用意してもらえるデイサービスも増えてきています。
少人数でゆったり過ごしたいなら地域密着型デイ
地域密着型デイサービスとは、地域に住む高齢者が利用できる、少人数でのデイサービスとなっています。
制度上では18人以下と定められているものですが、古民家を活用して1日5人程度の利用者のデイサービスも存在します。
スタッフと一緒に昼食を作ったり、空き時間には趣味や家庭菜園に取り組むなど、のんびりとデイサービスを利用することができます。
遅い時間に利用したいならナイトデイ
デイサービスは長くとも朝9時くらいから夕方5時くらいまでのものが一般的です。しかしナイトデイサービスなら夜9時程度まで利用することが可能です。
デイサービスからの迎え入れが夕方では、仕事から戻れないというご家庭であれば、ナイトデイサービスを利用することで余裕を持って帰宅を迎え入れることができます。
夕食がついており、入浴ができる施設もありますから、家族としては有難いサービスではないでしょうか。
生活の質を高めることができたデイサービス利用の具体例
鈴木昭雄さん(仮名 87歳)は、妻の陽子さん(仮名 80歳)とケアマネジャーの勧めもあり、デイサービスを利用するようになりました。
しかし利用し始めてしばらくすると「長すぎる」「退屈で面白くない」「おばあさんばっかりで話する人がいない」と行かなくなってしまいました。
奥様はご主人に家に引き篭もらないようにしてほしいので、別のデイサービスを調べてみました。しかしご主人にあうようなデイサービスを見つけることができません。
そこでケアマネジャーに相談すると、ご主人にぴったりの「リハビリ特化型デイサービス」を紹介してもらえました。
そこは半日の利用となっており、集中してリハビリに取り組めるようなプログラムになっています。しかも希望者は入浴ができ、帰宅してから食べられるお弁当も用意してもらえます。
ご主人もリハビリに専念できることが気に入っており、奥様もご主人の入浴や食事のことを考えなくて済むので家事負担も少ないので安心しています。
まとめ
デイサービスは多様なニーズを満たすことができるように、さまざまな取り組みをされている施設が増えています。
今回ご紹介したデイサービスは一例であり、他にもカラオケが楽しめたり、男性専用日があったり、ヒノキ風呂を楽しめたり、麻雀やパチンコができるようなデイサービスも存在します。
デイサービスに行きたくないという高齢者がおられるのであれば、ケアマネジャーに相談して、生活の質が高まるようなデイサービスを紹介してもらうといいでしょう。