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介護ブログ

はじめての在宅介護~介護サービスの種類と使い方

家族に介護が必要になり、

  • どのように在宅で介護をしていけばいいのか
  • どのような介護サービスがあるのか
  • どのような手続きが必要になるのか

なかなか理解するのも難しく感じるものだと思います。

介護する家族がこのようなことで戸惑ってしまうと、介護が必要な本人も不安になるものです。

ここでは在宅で初めて介護をする人に役立つ情報をご紹介していきます。

目次

在宅で介護サービスを受けるには

在宅で介護サービスを受けるためには、要介護認定を受けなければなりません。

市区町村の窓口で申請できますが、本人や家族で申請が難しい場合には、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所に申請代行してもらうこともできます。

65歳になると介護保険被保険者証が交付されますが、この保険証を提示するだけではサービスを受けることはできません。

介護保険サービスを利用していくためには、『要介護』または『要支援』の認定を受ける必要があるのです。

『要介護』とは、心身の状況や介護の必要性に応じて要介護1から5までの区分に判定されるものです。

要介護1では思考力や運動機能などに介助が必要な状態で、要介護5になると食事や排せつなどあらゆる場面で介護を必要としています。

要介護認定を受けると、お住まいの地域にある居宅介護支援事業所に所属するケアマネジャーが介護サービス計画の担当となり、在宅介護サービスを調整します。

『要支援』とは、心身の状況や支援の必要性に応じて要支援1から2までの区分に判定されるものです。

介護は必要ないものの、日常生活の一部に介助が必要とされる状態です。要支援認定を受けると、お住まいの地域にある地域包括支援センターの職員が担当となり、介護予防サービスの計画を立て、必要なサービスを調整します。

介護サービスの種類と使い方

在宅での介護サービスのことを「居宅サービス」と呼ばれており、要介護・要支援ともにご自宅で介護サービスを受けることができます。

居宅サービスについては、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターの職員が本人や家族の希望に沿って計画を立て、必要なサービスを調整していきます。

以下で紹介するサービスを組み合わせて、本人が快適に生活できると同時に家族の負担も軽減できるように努めます。

どのようなサービスがあるのか見ていきましょう。

訪問系の介護(予防)サービス

訪問系の介護(予防)サービスの代表的なものとして、訪問介護サービスがあります。ホームヘルパーがご自宅までお伺いし、必要な家事や介護を行います。

ホームヘルパーが行うサービスには、買い物や調理、掃除、洗濯などの生活支援サービスと、食事や排せつ、入浴、通院などの身体介助サービスに分けることができます。

訪問系のサービスには、他にもご自宅での健康管理を行う『訪問看護サービス』、ご自宅で必要なリハビリを行う『訪問リハビリサービス』、寝たきりの人などがご自宅で入浴できる『訪問入浴サービス』などがあります。

通所系の介護(予防)サービス

Rentnerin

通所系の介護(予防)サービスは『デイサービス』『デイケア』と呼ばれており、地域にあるセンターに通って、食事や入浴の介護や支援を受け、レクリエーションやリハビリテーションによって生活機能の向上を目指すサービスです。

通うためには、送迎サービスを利用することができます。外出ができない人でも社会的に孤立しないように予防することができ、家族の介護負担を軽減させることも考えられています。

デイサービスでは、食事や入浴サービスの提供を通して日常生活機能の維持に努めることを目的としており、デイケアではリハビリの専門スタッフを配置しており心身機能の維持向上を目指しています。

最近では『お泊りデイサービス』と呼ばれる、宿泊機能がセットされているデイサービスも登場しています。

入所系の介護(予防)サービス

入所系の介護(予防)サービスは『ショートスティ』と呼ばれているもので、短期間、施設に宿泊できるサービスです。

施設では規則正しい生活を送りながら、食事や入浴などのサービスを受けることができ、介護職員によって必要な介護サービスも提供しています。

ショートステイは特別養護老人ホームが運営する『短期入所生活介護』と老人保健施設が運営する『短期入所療養介護』に分けることができます。

『短期入所生活介護』では健康的な日常生活を送ることを目的としており、『短期入所療養介護』では専門のリハビリスタッフによって機能の維持向上を目指しています。

福祉用具レンタル・購入などのサービス

自宅で不自由のない生活を送るために、介護保険が適用になる福祉用具をレンタルしたり、購入したりできるサービスがあります。

要支援1から要介護5の人まで利用することができますが、福祉用具品目によっては要介護度によってレンタルできないものもあります。

また自宅で安全に暮らすことができるように住宅改修のサービスもあります。介護保険を活用して手すりを付けたり、段差をなくしたりすることが可能です。