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通所介護サービスの選び方~デイケアとデイサービスの違いと利用について

通所介護(デイサービス)とは、在宅に住む高齢者がデイサービスセンターに通って、食事や入浴、レクリエーション、リハビリなどが受けられるサービスです。

以前は朝から夕方の利用が多かったのですが、最近では半日のサービスやお泊りデイサービスというものも増えています。認知症を患っている人であれば、専門的に対応してくれる認知症対応型通所介護というものもあります。

送迎サービスも利用できますので、家族も安心して送り出すことができることが特徴です。

身体の不自由な高齢者の外出の機会となり、筋力の維持向上や引きこもり・孤独の解消にもなります。また毎日介護を行っている家族の介護負担の軽減にも繋がります。

では通所介護はどのように選んで利用すればいいのでしょうか。またデイサービスとデイケアはどのように使い分ければいいのでしょうか。詳しくお伝えしていきます。

目次

通所介護サービスの選び方

通所介護サービスを利用したいのであれば、担当のケアマネジャーに相談してみましょう。地域にある通所介護サービスを利用することができますが、担当のケアマネジャーから受け入れ可能かどうか確認してもらえます。

地域によってはいくつもの通所介護サービスがありますから、その中から高齢者本人に適したサービスを選ぶことになります。利用できる曜日、時間、センターに到着するまでの時間を考慮して候補を絞っていきましょう。

ある程度、候補を絞ることができれば、実際に見学してみたり、体験利用してみましょう。雰囲気を感じることはご高齢者本人にとってとても大切です。

見学や体験利用した際のチェックポイント

見学や体験利用をした際には、次のようなポイントを確認するようにしておきます。

・介護スタッフの対応や雰囲気に好感を持つことができたか

・送迎時間や方法で疲れることや不安なことはなかったか

・通所介護サービスのプログラムは希望に沿ったものだったか

・レクリエーションやリハビリには積極的に参加できたか

・自分にあった食事を提供してもらえたか

・入浴やトイレなどの設備は充実しているか

・恥ずかしいことや嫌なことはなかったか

デイサービスは定期的にセンターに通うことになりますから、高齢者本人にとって楽しみがないとなかなか続けることができません。家族の介護負担の軽減を考えても重要なサービスですので、このポイントを確認しながら上手く活用するようにしましょう。

デイケアとデイサービスの違い

通所介護サービスを選ぶに当たって、デイケア(通所リハビリテーション)とデイサービス(通所介護)があるとお聞きになることがあると思います。どちらも同じようにセンターに通って受けるサービスですが、違いについてお伝えいたします。

デイケアは医療系のサービスであり、デイサービスと比べてスタッフの配置基準に違いがあります。医師、理学療法士、看護師などの医療スタッフの配置が義務付けられていることが特徴です。

医師は施設や病院と兼務していることもあるのですが、理学療法士などのリハビリ専門スタッフや介護職員についてはサービス提供時間に専属で配置されています。そのため食事や入浴などのサービスのほかに、専門的なリハビリを受けるられるのがデイケアの最大の特徴です。

デイサービスにおいても「リハビリ特化型(機能訓練型)」と呼ばれるサービスがありますが、理学療法士などのリハビリスタッフの配置は義務付けされていません。ただし近年では理学療法士、作業療法士、柔道整復師などの有資格者が配置されているところが多くなっています。

ご高齢者のご希望に応じて個別のメニューを組んでもらうことができ、設置されているマシンにてリハビリを行っていくことになります。

あくまでリハビリに特化してサービスを提供しているところが多く、食事や入浴サービスがない事業所もありますので注意が必要です。

通所介護サービスの利用について

通所介護サービスは介護保険サービスですので、「介護認定」を受けておく必要があります。要介護1から5のご高齢者であれば介護サービスとして、要支援1から2であれば介護予防サービスとして利用することが可能です。

担当のケアマネジャーや地域包括支援センター職員等に相談すれば、さまざまなアドバイスを受けながらサービス利用に関する計画を立ててもらうことができます。

通所サービスにおいて、食事や入浴サービスが受けたいのか、リハビリをしっかりと行いたいのか、ご家族の負担を減らしたいのかなど、担当のケアマネジャーに希望を伝えるようにしましょう。

通所介護サービスには、生活を重視した1日利用する「総合型デイサービス」のほか、リハビリに特化した「機能訓練型」、認知症対応に特化した「認知症対応型」、宿泊機能もついている「お泊りデイサービス」、訪問介護・ショートスティもセットになった「小規模多機能型居宅介護」などがあります。

先ほどご紹介した「通所リハビリテーション」も合わせて、どれを選べばいいのか担当ケアマネジャー等に相談してみましょう。